2020シーズン副主将・藤村哲平

 2020シーズンに副主将を務めさせていただきました藤村哲平です。現在は福岡で公務員として働きながら社会人チームでサッカーを続けています。

 

 この度は中国大学サッカーリーグ2連覇、3大会連続のインカレ全国大会出場おめでとうございます。私が在学していた4年間では最後まで遠く手が届かなかった全国大会出場を、当たり前のように掴んでいる後輩の皆さんを大変誇りに思うと同時に少し羨ましくも思います。

 これも選手たちの頑張りは勿論のこと、上泉先生をはじめスタッフの方々、マネージャーやトレーナーの皆さん、OBの皆様など広大サッカー部に関わる全ての皆様の力があってこそだと思います。中国リーグで見せてくれた広大の強さを全国の舞台でも存分に発揮して、思い切り楽しんできてください。

 

 当時を振り返ると、私が入部した頃は南グラ(現:東広島ドリームフィールド)は土のボコボコしたグラウンドで、雨が降れば水抜きをし、練習後はグラウンド整備をし、さらにリーグではホーム戦でも別の大学のグラウンドを借りて試合をしなければならないといった状況でした

 そこから2年生時に上泉先生が監督に就任され、大改革が始まりました。グラウンドの人工芝化、最先端のトレーニングメニューの導入による選手の技術や戦術理解度の向上、先生の莫大な人脈による強豪チームとの練習試合、本格的な運営部門の整備など、ピッチ内外において広大サッカー部が強く、良い組織へと変化していく過程を肌で感じることができて良い経験をさせていただきました。また上泉先生がピッチの外でも積極的に部員とコミュニケーションを取ってくださり、相互に意見を言えるような関係を築いていただけたおかげでのびのびとサッカー部生活を送ることができました。ありがとうございました。

 

 私たち29は、仲が良く個性豊かで賑やかな28さんと30の間に挟まれ、比較的静かで真面目なメンバーが多いといった学年でした。真面目すぎるが故に上泉先生からも殻を破れと言われ続けましたが最終的に殻を破ることはできませんでした(?)が、みんなが内に秘めた闘志を胸に戦った4年間はいまでもかけがえのないものになっています。

 

 そして後輩の皆さんに伝えたいことは、「大学サッカーを存分に楽しんでほしい」ということです。

 私は社会人サッカーを続けていますが、週1回あるかないかのサッカーは、週6でサッカーに打ち込んでいたあの頃からすると物足りないし、あのキツかった練習も恋しくなっています。熱量もバラバラの人たちとやるサッカーはなかなか難しいところも多々あります。

 サッカーでプロになりそれを仕事にすることを目標に頑張っている選手もいると思いますが、社会人になるとやはり生きていくために仕事をしなければなりませんし、そこに莫大な時間を削られます。自分の時間がほとんどない中で好きなことをできる時間はほんのわずかです。大学まで体育会に入りサッカーを続けている皆さんはサッカーが好きだと思いますし、そこに時間を注ぎ込めるのは今だけだと思います。またそんなサッカーが大好きな仲間たちとほとんどの時間を共に過ごせるのも今だけです。仲間たちとサッカーに打ち込みたまに遊び、ぶつかりながらも成長し、存分に大学サッカーを楽しんでください。

 

 最後になりますが、改めて全国大会出場おめでとうございます。広大サッカー部の今大会の活躍と今後の躍進を祈念致しまして、私からのメッセージとさせていただきます。ありがとうございました。