令和2年度に広島大学に入学した「02」の代として3年間、プレーヤーとして広島大学サッカー部でお世話になった近藤涼介と申します。弁護士になるため、法学部の早期卒業制度を利用し、令和5年度3月をもって広島大学を卒業しましたので、部での活動は3年間となりました。卒業後は京都大学法科大学院に進学し、今年の司法試験に合格いたしましたので、司法修習という研修期間を経たのち、弁護士として働き始める予定です。部のSNSでは、私の司法試験合格について広報していただきました。担当者の方には、この場を借りて厚く感謝申し上げます。
さて、今年度の広大サッカー部は、夏の総理大臣杯出場に続き、中国大学サッカーリーグ2連覇、3年連続インカレ全国大会出場を決めました。このような素晴らしい結果を勝ち取った部員の皆様に、心からお祝い申し上げます。また、部のOBとして、本当に誇らしく思います。今年の総理大臣杯をYouTubeで画面越しに応援していましたが、1回戦では鹿屋体育大学をPKの末に下し、続く2回戦でも明治大学を苦しめるなど、後輩の皆さんの大活躍を見られて、嬉しい気持ちでいっぱいでした。インカレでも、素晴らしい試合を魅せてくれることを期待しております。
私の在学中を振り返ってみますと、1年生、2年生の頃のトップチームは、惜しくも他大に全国への切符を譲る結果になりましたが、いずれの年もリーグ3位という成績を残し、全国が遠いものではなくなっていた感覚があったことを覚えています。3年目(私にとって最後の年になります)には、広大サッカー部のゲームプランをフルに体現してくれる選手の存在や、01さんの尽力の結果、25年ぶりのインカレ出場を勝ち取りました。このように進化の歴史を築き上げていく中で、02は、サッカーに対して真摯な選手が多く、全国出場という結果に向けて、大きな役割を果たしたと思っています。また、私が卒業した後の年でも、02が中心となってリーグ優勝に導き、インカレでも1回戦突破を成し遂げました。学業とサッカーの両方に全力で打ち込むことには大変さも伴いましたが、そういったパワーのある同期たちに囲まれていたおかげで、現役時代は本当に楽しくサッカーができました。同期だけでなく、監督の上泉先生にもお世話になりました。上泉先生は、勝利に対する貪欲さや、サッカーに対する情熱が誰よりも強い人だったと思います。先生との個人的な思い出としては、悩みに悩んだ結果、早期卒業の意思を伝えたときに、快く「頑張れ!」と背中を押していただいたことを覚えており、非常に感謝しています。
インカレを目前に控える後輩たちに、OBとして何を伝えるべきか非常に悩ましいところではありますが、フランスの大女優であるブリジット・バルドーの、「大切なのはどの道を選ぶかより、選んだ道をどう生きるか」という言葉を贈ることにします。
人生における様々な選択の場面では、その選択自体ではなく、むしろ、進んだ道でどれだけ頑張れるかということが大切だということを、心に留めておいてもらえたらと思います。特に広大サッカー部の選手に関しては、就職・進学に加え、プロの世界に挑戦するという選択肢も増えつつあり、迷うことも多いと思いますが、どのような道を選んだとしても、その選択が正解だったと思えるように一生懸命頑張ってほしいと思います。また、私自身も、広大で4年生として頑張る道ではなく、早期卒業して法曹を目指すという道を選んだことが正解だったと思えるよう、精進していかなければならないと思っています。
最上級生にとっては、今年のインカレが最後の戦いになりますが、「広大サッカー部に入るという道を選んで良かった」と自分の中で納得できるような、悔いの残らない闘いをしてほしいと思います。
広大サッカー部の皆様のさらなるご活躍を祈念して、本稿の締めとさせていただきます。頑張ってください!
近藤涼介