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「今の自分を俯瞰する」(八幡匡紀)

みなさんこんにちは。理学部生物科学科4の八幡匡紀です。このブログの執筆時点では中国リーグ全日程が終了しており、トップチームが優勝し、全国への切符を獲得してくれたことでいまだにサッカーをすることができています。の環境に感謝しながら、を過ごしています。

 そのように感じているから、というわけではありませんが、大学生活で最後になるであろうこのブログでは、その環境について書こうと思います。

 

 自分は今の環境を存分に活かせているだろうか

 

部活動に関係なく、はこの大学生活で常に意識してきました。例えば、このサッカー部の環境というのは、全国的に見てもかなりレベルの高い環境にあると感じます。グラウンドは人工芝であり、夜には照明をつけることができる。更衣室も練習用具もある。毎日のように監督やコーチが練習を見てくださる。推薦で入学してきた人たちのプレーを近くで見ることができたり、一緒にプレーすることができることも、幸せなことであると感じます。しかし、それらの環境を活かすかどうかは、結局は本人次第であると思います。グラウンドが人工芝であることで、整備する時間が大幅に減少し、その時間を自分たちのために使えます。練習前に集まっているときに、なんとなくボールを蹴ったり、だらだらとしゃべってはいないでしょうか。その少しの時間を有効に使うことができれば、自分の中で何か変われるかもしれません。せっかく毎日のようにグラウンドに来ているのであれば、有意義な時間にした方がいいのではと思います。

こんなに毎日サッカー部で活動していると見えづらいですが、ほかの部活動と比較しても、このサッカー部というのは恵まれていると感じます。人数が足りなくて紅白戦ができないということもあまりありませんし、夜になってボールが見えないから練習ができないということも、照明を改善してくださったおかげでなくなりました。だからこそ、この環境に慣れてしまうのではなく、感謝しながら行動するべきであると感じます

 ここまで部活動の部分を述べてきましたが、勉学という部分に関しても、大学というのはとても環境が整っていると感じます。図書館も無料で使うことができますし、履修登録をすれば、自分の好きな講義を受けることができる。研究室に配属されれば、教授に教えてもらいながら、費用のことをあまり考えず(もしかしたら考えないといけないのかもしれませんが…)研究することができる。こんなに自由に学ぶことができるのも、今だけだと感じています。課題や試験に追われることはも嫌いですが、一生懸命学んできましたこれからも、自分の周りの環境を思う存分活かして、学んでいこうと思います。

 この考えを自分の中で持ち始めたのは、浪人時代、そして1年生のころに怪我でまともにサッカーができなかった時だと、今思えば感じます。予備校では自分は中の下あたりのクラスに通っていました。レベルで考えれば、そこまで学力に余裕のある集団ではないにもかかわらず、講義中に寝ている人や、遅刻してくる人、ひどい場合では来ない人など、様々な人がいました。質の高い講義や学費を活かすことができず、もったいないなと感じていました浪人生はスタートラインが異なりますし、正直他人だったのであまり気にはしていませんでしたが、予備校で学んだのは5教科だけではありませんでした。大学年のころには膝を怪我し、ビデオを撮ったり、マネージャーさんの手伝いや練習のオーガナイズなど、チームのサポートをする時間が多かったです。その際に考えていたこととしては、いつ好きなことができなくなるかわからないな、ということです。いつ怪我や病気で運動ができなくなるかわからないし、サッカーのような激しい競技は年齢を考えても本気で楽しめるのは今だけだと感じました。毎日のようにグラウンドに行き、部員たちとつの競技に対して全力を注げる時期も、人生においておそらく最後でしょう。それならばこの恵まれた環境でできる限り楽しもうと、その時決めました。今、後輩でも怪我でまともにプレーできていない人が何人もいます。つらいとは思いますが、無理をせずしっかりと治して、いざという時に備えてほしいです。丁寧に診てくれる理学療法士の方やトレーナーの方もいます。怪我を正当化するわけではありませんが、プレーができない時期があれば、その分プレーできていることへの喜びも大きく、大切にできると思います。今は焦らず、自分のできることを精一杯してほしいです。

 ここまで長々と環境を活かすことについて書いてきましたが、毎日その環境にいると、やはり慣れてきて、意識することは難しくなると思います。しかし、意識できるようになれば、周りと一線を画す人になれると思います。ぜひ意識してみてください。

 

 ここからは少し話が変わりますが、私はCDチームに長く在籍していたため、CDの人たちにもメッセージを書こうと思います。

 この1年間、主に引っ張る立場として在籍していましたが、みんなには迷惑をかけた部分も多いと思います。そんな僕についてきてくれてありがとう。体育会サッカー部での活動は常に厳しく、何度もくじけそうになることがあると思います。実際僕も何度もくじけそうになりました。もし、今そのように感じている人がいれば、私生活とリンクさせて考えてみるのも、一つの手なのではないかと思います。大学を卒業した後も人生はまだまだ続くので、多かれ少なかれ壁にぶち当たると思います。その時にサッカー部で試行錯誤した経験は絶対に活きます。新チームになっても頑張ってください。

 

 そして、この4年間での大学生活において一番接していたのは、同級生である03のみんなです。広島大学に入学して一番良かったことはみんなと出会えたことだし、みんなのおかげでとても充実した4年間になりました。みんな面白くていいで、サッカーがうまくて、ありきたりな言葉ではありますが、すごい奴らでした。みんなの一員になれたことを誇りに思います。直接言うのはめんどくさいので、このブログで書くことにしました。今まで本当にありがとう。これからもよろしく。

 

 もうすぐ私のサッカー部としての活動は終了し、広島大学も卒業します。そして次は、より自分が興味のある研究に特化した環境へ行くこととなりました。この4年間での学びを活かし、“今に満足せず”に精いっぱい努力していこうと思います。今まで本当にありがとうございました。

 

 最後になりましたが、アイグラン様をはじめ、いつも弊部を支えてくださった皆様、私を指導してくださった皆様、怪我を治してくださった皆様、そして陰で応援してくれた家族にこの場を借りて感謝申し上げます。

 

八幡匡紀