暮秋の候、OB・OGの皆さまにおかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、周知のように、先月末、体育会サッカー部が中国大学サッカーリーグ2連覇を達成することができました。2連覇は1994年以来30年ぶり、同じ年度でのインカレと総理大臣杯のダブル出場は1996年以来28年ぶりとなります。9月初旬に行われた総理大臣杯で明治大学と激闘の末、後期リーグ開幕当初から怪我人が続出し、勝てども内容が伴わず、リーグ中盤には2試合連続ドローと、なかなか優勝を決めることができない苦しい状況が続き、OB・OGの多くの皆さまには大変ご心配をおかけしておりました。
ただ、そのような苦境の中にあっても、過去3度の全国大会を経験している3・4年生を中心に要所で得点や勝点を積み重ねながら、何とか今年も優勝まで辿り着くことができました。まさしく「蹴念」という今年のスローガンを体現したかのように、今年のチームは、前期リーグのIPU・環太平洋大学戦や総理大臣杯の鹿屋体育大学戦など、数々の逆境を乗り越えて、粘り強く、しぶとく、最後まであきらめない、国立大学らしい好チームに仕上がってきております。インカレまで残りの1カ月、チームとしてさらなる成長を遂げられるよう学生たちと最高の準備をしてまいりたいと思います。
また、今年度のインカレは、全学連のインカレ大改革により大幅にレギュレーションが変更となります。まずは「プレーオフ・ラウンド」として、12月7日㈯、福山市竹ケ端競技場で関東地区第7代表と対戦することが決まっております。まだ全学連の公式リリース前でこれ以上の詳細はお伝えすることができませんが、また時期がまいりましたら、部のホームページやSNS等で対戦相手やキックオフ時間等をお知らせいたします。インカレが広島県にやってくるということで、ぜひ多くのOB・OGの方々をお誘いあわせの上、全国大会の会場へ応援にお越し頂けますと幸いです。
さらに、今年のインカレは、ここで終わりではなく、12月7日㈯の結果次第で「決勝ラウンド(16チーム)」もしくは「強化ラウンド(12チーム)」のいずれかに進出が決まるという形になります。先の福山での「プレーオフ・ラウンド」の勝敗がいずれにしても、おそらく関東圏でさらに3試合の予選リーグを戦うことになっており、今年は、福山での「プレーオフ・ラウンド」を含めて、最低でもインカレで4試合をすることができます。加えて「決勝ラウンド」は予選リーグ各組上位2チームのベスト8が決勝トーナメントへ進出し、他方「強化ラウンド」は予選リーグ各組上位1チームとワイルドカードを合わせた4チームが決勝トーナメントへ進出するため、広大にとっては、この決勝トーナメント進出が当面の目標となってきます。
そして、従来のような一度負けたら終わりのトーナメント戦・ノックアウト方式が廃止され、今年からインカレで4試合もできるようになったことは、学生にとって大変喜ばしいことではありますが、インカレがこれまでよりもかなりの長丁場になると同時に、学生の金銭的負担もより一層大きなものとなります。さらに加えて今年の夏は盛岡市で開催された総理大臣杯全国大会に出場し、2回戦まで勝ち進んだことで、2日間の延泊となり、部としては大きな赤字が発生しております。毎年、OB・OGの方々には多くのご支援を頂いている中、今年度は、夏の総理大臣杯に続き、さらなるお願いをさせて頂くことになってしまい、誠に恐縮ではございますが、どうか現役学生のために今一度のご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
最後に、私事となりますが、今シーズンをもって体育会サッカー部の監督を引退することになりました。筑波での2年間、瀬戸内高校での2年間、広大フットサル部での6年間、広大サッカー部での7年間、合計17年間、サッカーの指導現場に携わらせて頂き、かねてより自分自身の中では今年が大きな節目と考えておりました。これまで広大サッカー部での7年間、歴代のOB会長さんやOB会員の方々には、多くのご指導ご鞭撻を賜り、また、いつも現場を温かく見守って頂いたおかげで、最後に母校のサッカー部で充実した監督生活を送ることができました。現在の4年生である令和3年度入学の「03」と一緒に卒業するのも何かの縁ですし、その4年生には4度も全国大会に連れて行ってもらい、教え子であると同時に後輩でもある彼らには感謝の念が尽きません。
今後は、中国地域や広島県のサッカー界に恩返しができるよう、強化・育成・指導者養成等に尽力してまいりたいと思っております。まだインカレが残っていますが、1度この場をお借りして、これまで支えてくださった全ての方々に深く感謝申し上げます。またお会いした折には個別にご挨拶をさせて頂く予定です。
なお、後任監督につきましては、また折を見てOB会の皆さまにもお知らせする予定です。これからも体育会サッカー部に変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
7年間、本当にありがとうございました。