こんにちは。工学部第四類社会基盤コースの川又啓人である。大学生活も大学サッカーも残り少しとなった。この4年間で感じたことをここに記していこうと思う。拙い文章ではあるが、最後まで読んでもらえれば幸いである。
「大学サッカーの始まり」
私は大学でサッカーをしようとは考えておらず、バレーサークルかダイビングサークルに入り、のびのびとした大学生活を送るつもりであった。しかし、友人に誘われて練習に参加してみたところ、久しぶりにボールを蹴るのが楽しく、大学でまたサッカーをやろうかと思うようになった。そんな折、先輩や監督から「うちの部活は日本一休みが多いサッカー部だ」と言われ、それをきっかけにサッカー部に入部することにした。しかし、実際に入ってみると、オフは週に一日しかなく、先輩たちは圧倒的に上手で、自分がこの部に入ったことを少し後悔していた。そんな中、アイリーグダービーがあり、アイリーグ1とアイリーグ2がバチバチに戦う姿を目の当たりにしたことで、強く試合に出たいという思いが芽生えた。そして、試合に出るためには何が必要かと考え始めたのである。そこで必要だと感じたのが、守備の仕方と「止める・蹴る」の技術であった。守備については、紅白戦の動画やYouTubeで調べたり、先輩に聞いたりして、プレスをかけるタイミングを学んだ。また、「止める・蹴る」については、練習後に同級生たちと自主練を行い、スキルを磨いていった。ある時、先輩が怪我をし、自分がアイリーグ2の試合に出場することとなった。そこで良いプレーができてからは、ほぼすべての試合にアイリーグ2のスタメンとして出場することができた。
「後悔」
アイリーグ2でスタメンとして試合に出続けていたおかげもあり、ABチームの練習に練習生として参加する機会を得た。しかし、そこで得意としていた前線からの守備がまったく通用せず、「止める・蹴る」も自分のレベルの3つ上のもので、大学生活でトップチームの試合に出るのは無理かもしれないと思った。そしてすぐにCDチームに戻り、練習を続けることとなった。だが、ABチームでまったく通用しなかったにもかかわらず、早めにABチームの練習に参加できたことに満足している自分がそこにいた。その後、先輩たちが卒業し、空いた枠を埋める形で自分はABチームに昇格した。だが、そこでも「止める・蹴る」のレベル差、攻撃の発想の差、フィジカルの差、サポートの差など、もともとABチームにいる選手たちとの実力の違いを痛感し、次第にサッカーをすることが憂鬱に感じられるようになり、練習も惰性で行うようになった。そしてついに自分はCDチームに降格した。CDチームに4年生は自分を含めて4人しかおらず、置いて行かれたと感じるようになった。同級生の中でも上手い方だと思っていた当時、トップチームに全く関われていなかったのに満足していたことを後悔した。そして、監督がいつも言っている「満足したら死ぬ」という言葉の意味を、当時はまったく理解していなかったことを悔やんだ。
「これから」
インカレメンバーが決まるまでのこの期間、本気でサッカーに向き合うことに決めた。残りわずかのこの時間で、過去の後悔を取り返すため、真剣にサッカーと向き合っていく。
「後輩へ」
私は後輩のみんなが好きである。君たちがいたからこそ、楽しくサッカーができたのだと思う。だからこそ、私のような後悔をしてほしくない。トップチームは無理だ、今のCDチームで試合に出られているからいい、などと満足していたら、すぐに試合に出られなくなる。サッカーを諦めるのは非常に簡単だし、常に上を目指し続けるのは非常にしんどいことだ。しかし、現状に満足していると本当に後悔することになる。本当に無理だと思ったら、サッカー部をやめて逃げるのも選択肢の一つだと思う。中途半端が一番後悔を生む。後悔なく大学生活を送ってほしい。
「同級生へ」
君たちに出会えたことが、私にとって大学生活で最もかけがえのない宝である。一年生の頃、Bチームみんなで試合を見ながら語り合ったこと、意見が合わず試合中に揉めたこと、みんなで飲みに行ってくだらないことで笑ったこと、そのどれもが今の自分を形作る最高の思い出である。本当にありがとう。
この場を借りて、父や母、祖父母、スタッフの皆様、スポンサーの皆様、そして共に戦ってくれた仲間たち、チームを応援してくださるすべての方々へ、心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。僕は、そんな皆様に支えられ、恵まれた環境でここまで歩んでくることができました。
これからも、広島大学体育会サッカー部への温かい応援をよろしくお願いいたします。