こんにちは!教育学部健康スポーツ系コース4年の熊野雄基です。大学サッカーも早くも残り1ヶ月ほどとなったので、4年間で僕が感じたことや学んだことを書いていこうと思います。
さて、タイトルにある「2分間」という数字を見て思い浮かぶことはあるでしょうか。2分間とは「サッカー選手が1試合あたりにボールを触っている時間」のことです。これはサッカー経験者なら誰もが耳にしたことがある言葉でしょう。僕は幼い頃からこの言葉を聞いたことはありましたが、高校の頃までは漠然と「オフザボールの時の動きや準備を大切にすればいい」と考えているだけでした。しかし大学に入り、ボールを持っている2分間に結果を残し、チームの勝利に繋げるためにはもっと莫大な準備が必要であることに気がつきました。
では、どのような準備が必要なのか、時系列に沿って具体的に書いていこうと思います。
まず普段の練習や紅白戦の際に、自分の課題はどこなのかを明確化し、足りない部分は自主練習で補うことが挙げられます。僕が大学に入って変わったことは、自分の試合だけでなくトップチームの試合の動画も見返すことで差を実感し、自主練習へのモチベーションとしたことです。
次に、各部門の仕事を大切にすることもピッチ内につながります。例えば、僕は主務という部門に所属していますが、他の人と連携をとりながら大会のエントリーや選手登録などを迅速にミスなく行うことによって、全員がピッチに立ってプレーすることができます。そのため、自分の仕事に責任を持って臨むことによってチームの勝利へ繋がるのです。
また、対戦相手の分析も大切であると気づきました。主に分析部門がPDFにまとめてくれますが、それを参考にして自分でも対戦相手のビデオを見て、自分が出た時のイメージトレーニングをしておくことで、より力が発揮できるようになります。
そして、僕が昨シーズンから最も変えたことは、走り込みと水分補給です。これまでは試合に出場しても途中で足を攣ることや最後まで走りきれないことがあり、不甲斐ないと感じることがありました。そのため練習後に走り込みをしたり試合前日や当日に多量の水分補給をすることで、攣ることもなくなり、ボールを持つ2分間に全力を注ぐことができました。
―1番伝えたいこと―
ここまで技術や体力面について記述してきましたが、それと同じぐらいかそれ以上に重要なのは、いつ出番やチャンスが来てもいいようにメンタル面の準備をしておくことだと考えています。
僕自身昨年まではCDチームにいて、昨シーズンはi2でもスタメンとして定着していませんでした。自分なりには頑張っていてもなかなか結果に繋がらないといった苦しい時期が長く続きました。しかし、3年生の春休みに関西遠征でABチームに呼ばれたことをきっかけに今シーズンはi1でスタメンとして戦うことができ、トップの試合にも出場しました。それは、チャンスは必ず来ると信じて、先述したような準備とメンタルの準備を腐ることなく諦めずにしてきたからであると思っています。
また、世の中には「段取り八分、仕事二分」という言葉もあります。物事を行うには準備の段階が最重要であり、結果はすぐ出るものではありません。そのため、今挙げたこと以外にも筋トレや食事管理、睡眠など、コツコツと全ての準備を整えて初めて結果を残すことができるようになります。
上泉先生は普段から「細部にこだわれ」と仰っていますが、そこには、90分のうち自分でボールを持つ「2分間」で結果を残しチームを勝利に導くために、あらゆる準備をして抜かりなく臨めという本質があるのではないかと感じました。
僕はこれからインカレに向けて細部にこだわり、フィジカル面もメンタル面も自分の持てる最大限の準備をして、03や後輩たち、上泉先生と共に悔いのないように必死で取り組んでいきます。
最後になりましたが、アイグラン様を始め、弊部を日頃から応援してくださる皆様に心から感謝申し上げます。今後とも広島大学体育会サッカー部を宜しくお願いいたします。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。この文章からなにか1つでも参考になることがあれば幸いです。
熊野雄基