· 

「あの高揚感をまた」(羽場杏梓)

はじめまして。今年からマネージャーをさせていただいています、医学部保健学科理学療法学専攻1年の羽場杏梓です。拙い文章ではあると思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
私は今回9月に行われた総理大臣杯の全国大会に帯同させていただきました。高校生の頃から憧れていた大学サッカーの世界で全国大会に帯同させてもらえるのに、だんだんと日が近づくにつれて期待感よりも不安が募っていったことをとても覚えています。当時の私は全くといっていいほど自分に自信がありませんでした。上手くコミュニケーションがとれなかったり本当に必要とされているのか気にしてしまったり。貢献できているかが目に見えて分からないからこそ、マネージャーとしてのやりがいを見出せず少し苦しい時期でした。
そんな私でしたが総理大臣杯を経験して断言できるのは、この夏で不思議なぐらい広大サッカー部の虜になってしまったということです。
2戦共、私はカメラマンとしてピッチサイドにいました。ベンチからよりも、一つ一つのデュエルで体が当たる音やボールを蹴る音が迫力を増していました。信じられないぐらいシャッターをきっていて、1戦目では撮った写真が初めて1000枚を超えてSDカードがいっぱいになり、PK戦は焦って写真を消しながら撮影していました。それぐらい、夢中になっていました。写真撮ってとアピールしてきたり、選手が私の撮った写真をSNSで使ってくれたり。カメラで選手を撮り続けてよかった、近くで選手を見届けられるマネージャーをしていてよかったと思えたのが心から嬉しかったです。初めて見出せたマネージャーとしてのやりがいでした。
そして今回の遠征をやり抜けたのは06のお陰だと思っています。はじめはうまく話すことすらままならなくて点呼の人数に私をいれてくれた、ご飯に誘ってくれた、なんて些細なことで喜んでいました。遠征を通して今まで以上に話して、笑って、不安な気持ちが日に日になくなっていきました。今では、試合に絡んで1年生とは思えない存在感を残す姿をとても誇りに思っているし、まだまだ19歳(20歳)のガキンチョだなという姿も大好きです。直接言葉にすることは確実にないと思うので、ブログを通して噛み締めといてください。
気合いが入りすぎてもはや掴んできたハイタッチ。レンズ越しに見た選手の真剣な表情。間近で感じた1試合にかける熱量。成人してると思えないぐらい全身で喜ぶ姿。すべてにどこか特別感があって、どの場面にも広大サッカー部の魅力がつまっていて今すぐにでも思い出せます。2点差を追いついてPK戦の末勝利した1回戦。強豪大学に少しの時間ではあるけどリードして強さを見せた2回戦。あの時間の高揚感をまた全国という大きな舞台で味合わせてほしい。そのために私ができることは日々選手をどんな形であってもサポートし続けることだけです。選手なしではマネージャーとしての私は存在しません。関わってくださるすべての方々への感謝を忘れずに、大学サッカーの世界を満喫していきたいと思います。
長文になってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。広島大学体育会サッカー部への応援をこれからもよろしくお願いします。