こんにちは。広島大学情報科学部1年の森田響です。
初めに、総理大臣杯において、株式会社アイグラン様、OB、OGの皆様、日頃より広島大学体育会サッカー部にかかわってくださるすべての皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
今回の総理大臣杯ではチームとしては2試合を戦いましたが、私自身は出場なしという結果に終わりました。しかし、今回の全国大会の経験は私としてはすごく大きな経験になったと思います。全国大会に出場してくるようなチームは、技術、フィジカル、頭の回転などすべてにおいてトップクラスで、当たり前のようにオンザピッチで勉強になること、感じることが多々あり、自分の課題がたくさん明確に出ましたが、今回のブログではオフザピッチやプレーするにあたってサッカーに対する姿勢やメンタルのことについて感じたことを書こうと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
2回戦の明治大学戦は前半を1点リードで折り返すなどチームとしていい試合運びをしていました。私自身も試合中は広大が勝つこと、私も試合に出て一緒に戦うぞという気持ちとともに自分も全国区の相手に渡り合っている感覚に陥っていました。しかし、後半に相手の猛攻の末、試合終了のホイッスルと同時にチームが負けてしまったとき、悔しさと同時に自分の勘違いに気づきました。実際、渡り合っていたのは自分ではなくチームを代表してピッチに立っていた選手たちであって、自分は何もできず、ただベンチに座っていただけだというそんな不甲斐ない気持ちが襲ってきました。そして、その日からずっと、もし自分があのピッチに立っていたら何ができたのか、あの中に入る自分がどうしても全く想像できませんでした。私はその時焦り、自分の実力不足、全国的なチームだけでなく、トップチームで試合に出場している選手たちとの大きな差をまざまざと感じることになり、私を含めチームの底上げをし、全国でも戦っていけるような選手層の厚さが必要になると学ぶこともできました。まず、トップチームと練習している私たちから成長しないとトップチームもさらに強くはならないし、今スタートで試合に出ている人が常に危機感を持つくらいの勢いでプレーしないとチーム全体としての成長はないとも思いました。次の全国大会に出場できるチャンスは冬のインカレです。その頃には、今大会で感じた全国のレベル、それ以上に成長しなければまた今回と同じような気持ちになってしまうと思います。そうならないためには、まずインカレ出場を勝ち取るにあたって、中国リーグで優勝しなければいけません。いまだ私は、中国リーグをベンチから戦うことしかできていません。一刻も早く試合に出るために、今の私の目標であり、超えるべきトップチームと一緒に練習できることを当たり前と思わずに一回一回の練習、一つ一つのプレーをこだわることが必要不可欠になると思います。
ここで、一日一日の練習を大切にするということで私の友達の話を少ししようと思います。その友達は私の元チームメイトであり、ライバルでもありました。ある日の練習で、彼があまり納得いくプレーができなかったようでその練習帰りに「今日全然上手くなれなかった。ほぼ意味がなかった。」と真面目な顔をしてつぶやいて、その日の練習を悔いていました。そこで私が「毎日上手くなったかとかを考えて練習しているの」と尋ねると、「当たり前だろ。お前はなんのために練習しているのか」と言われ、私はその言葉に自分の情けなさが露呈したのを今でも覚えています。毎回の練習を大切にするということは私もわかってはいるつもりで、全力でプレーしていましたが、どこか毎日の練習をこなしている自分がいることに気づけました。練習に対するこの姿勢の差異が1年、2年と続いていくとその先では雲泥の差となっていると思います。サッカーの上手い下手関係なしに、サッカーに対する姿勢が根本的に違っているなと痛感し、彼のおかげで私もまだまだ足りていないなと感じることができました。また、サッカー人生において、公式戦で勝つということが最大の目標ではありますが、公式戦は年に数十試合、それに対して練習はそれを優に超えるほど行います。もちろん公式戦を通して成長できることもあると思いますが、私は圧倒的に練習で上手くなったり、成長したりすることができると思っています。ということは、今のサッカー選手としての自分は良くも悪くもほぼ過去のすべての練習からできており、言い換えると、冬のインカレ、そして来年、再来年とこれからの私の練習への取り組みによってどうにでもなりうるということです。この先私がどのようになっているかは未来の私にしかわかりません。未来の自分が笑っていられるようにするためには、これからの毎回の練習で「今日サッカー上手くなったな。」と自信をもって言えるようになり、その1回の練習を大切にできたと言えるほどの覚悟をもって、主体的に練習に取り組む必要があると再確認できました。このようなサッカーへの姿勢やメンタル面のことは意識次第ではすぐにでも改善できるところなので、今自分に足りないものを考えながら日ごろからピッチ外でもサッカーについて考えたり向き合う時間をより増やしていきたいです。
最後に、日頃より広島大学体育会サッカー部を応援してくださっているすべての皆様へ、どうぞこれからも応援よろしくお願い申し上げます。