2019シーズン主務 神庭 直輝

 2019 シーズン、主務としてチーム運営に携わり、GK としてプレーしておりました、神庭直輝と申します。広島皆実高校から広島大学へ進学し、4年間サッカーに打ち込んでいた日々を懐かしく感じています。現在は、広島市立小学校にて担任を務めて 5 年目、日々子どもたちと楽しく学びながら、外部で GK コーチとして細々と活動しております。

 

 この度は、第48回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントへの出場、誠におめでとうございます。3 年連続の全国大会出場決定に加えて、総理大臣杯に出場するのは実に21年ぶりと、私たちが卒業してからの目覚ましい進展には、驚きを感じるとともに、OBとして大変誇らしく感じております。ここに至るまでには、上泉先生をはじめとして、指導に携わった大学院生、チームを引っ張る 4 年生、プレイヤーを支えるマネージャーやトレーナー、そして他の部員一同、たくさんの努力を積み重ねてきたのだと思います。ぜひ、更なる高みを目指して、頑張ってください!

 

 私が在学していた頃を振り返ってみると、まさにチームの過渡期であったと感じます。全国大会への出場こそ叶いませんでしたが、3 年生時に上泉先生が監督に就任して以降、ピッチ内外で様々な改革が行われ、4 年生時の人工芝の完成とともに、練習環境、試合環境が飛躍的に改善されました。私たちH28年度入学のサッカー部員は、最終的に残っていたプレイヤーが 8 人であり、今の状況からは考えられないほど少ない人数でした。しかし、皆サッカーに熱く、高校までに全国大会を経験したメンバーもいる中で、毎日食堂に集まっては、チームをよりよくするための議論を交わしていました。また、上泉監督と私たちの学年は、おそらく現在在籍している部員も含めてどの年代よりも密に関わらせてもらったと思います。個人的に、先生のストロングポイントは、幅広い人脈、圧倒的な行動力、かつてのフットサルにおける指導実績に裏打ちされた戦術的理論、豊富なトレーニングメニュー、そして時折見せるあどけない一面(笑)だと考えています。スペイン遠征やJ リーグチームとの対外試合など、様々な強化、そして思い出ができました。今後とも、益々のご活躍を心より祈っています。

 

 そして、私から後輩の皆さんに対しては、「細部までこだわろう」という言葉を贈らせていただきます。私は、サッカーの勝敗とは、ピッチ内外の様々な要因が複雑に絡み合うことで決定されるものだと考えています。つまり、試合に出場している 11 人の 90 分間のパフォーマンス以外にも「勝利のためにこだわるべき部分」があります。例えばそれは、ベンチメンバーのウォーミングアップやスタンドにいるメンバー外の力強い応援だけでなく、試合当日に至るまでの過程にも無数に存在するでしょう。自分たちが目指すところへ辿り着くために、広島大学体育会サッカー部員全体が一致団結して、ぜひ一人一人が「チームの勝利に貢献できること」を考えながら、後悔のないように日々過ごしてほしいなと思います。

 

 最後になりましたが、この度はこのようなメッセージを寄稿する機会をいただき、大変嬉しく思います。皆さんの更なる大躍進を期待して見守っています。バモス!広大!