大暑の候、OB・OGの皆さまにおかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、周知のように、体育会サッカー部が、去る6月29日(土)に岡山県で開催された中国大学サッカー選手権準決勝の周南公立大学戦に4-0で勝利し、21年ぶり12回目の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント大会出場を決めることができました。今年から中国地域の総理大臣杯出場枠が2枠固定となったため、翌日のIPU・環太平洋大学との決勝戦は、土日の連戦と翌週のリーグ直接対決を考慮してお互いメンバーを落とした中での闘いとなりましたが、相手の選手層の厚さと地元開催での優勝に意欲を見せる相手に後半残り10分あたりから立て続けに失点を喫し、残念ながら大会としては準優勝という結果に終わっています。
インカレの方は、昨年度および一昨年度と連続して全国大会に出場できていたものの、総理大臣杯には長らく出場できておらず、OB・OGの皆さまのご期待に沿えることができていませんでした。しかし、今年度は、この2年間の苦い経験と教訓を活かして、シーズン・スローガンとして「蹴念」を掲げ、チーム内でもおよそ1年をかけてトーナメント戦の勝ち方を徹底的に研究・整理をして、日々の練習も試合も「執念」を持って取り組んでまいりました。加えて、主将でDF・2番の山邊樹(教育学部4年/レノファ山口)やU-20 全学連選抜でMF・16番の香取潤(教育学部3年/サンフレッチェ広島)ら主力数名が怪我や手術により相次いで離脱する中、副将でMF・17番の酒井大斗(教育学部4年/東福岡高校)が、毎試合ゲームキャプテンとしてプレー面でも精神面でも抜群のリーダーシップでトップチームを牽引し続け、最高学年としても素晴らしい成長を見せてくれました。
現在の4年生は、令和3年入学の学生たちとなります。私が入学した平成3年からは約30年の月日が流れ、親子のような年齢差はありますが、同じ「03」として家族のような絆や一体感があるのが、今年のチームの強さではないかと感じております。大臣杯決定後のかれらの涙にも心打たれるものがありました。その4年生には、すでにJリーグのチームに練習生として参加している選手も数名おり、今後の4年生の活躍にもぜひご注目いただければと思います。
加えて、今年度の中国大学サッカーリーグでは、開幕から7連勝、その後引分けを挟んでの前期最終節のホームに2位のIPU・環太平洋大学をむかえ、後半終了間際まで2-2と拮抗したゲーム展開の中、ロスタイム残り1分にSB・19番の中尾誉(教育学部2年/岡山学芸館高校)の左からのクロスをMF・10番の倉惟雲(工学部4年/桃山学院高校)がダイビングヘッドで合わせる劇的な勝ち越しゴールを決め、3年連続無敗で前期を折り返すことができています。この結果によって、2位のIPU・環太平洋大学とは勝点6の2ゲーム差となり、総理大臣杯全国大会や後期リーグへ弾みをつけております。
さらに、前期最終節ホームIPU戦には、雨の中、多くのOBの方々が応援に駆けつけてくださいました。学生たちで初めて本格的なホームゲームの観客動員や対外的な試合告知、観客席の設置、応援団やダンスサークルとの共同イベントなど、様々な企画を立ててホーム運営をした結果、220名の観客の方々が南グランドにお越しくださいました。試合展開も、両チーム打ち合いの最後に劇的な幕切れが待っていたということで、訪れたOBの方からは「Jリーグでもまれにしか見ない、首位対決に相応しい好ゲームだった」と伺っております。当日ご来場いただいた皆様には、この場を借りて深く御礼申し上げます。
なお、総理大臣杯全国大会1回戦は、9月4日(水)、盛岡市のいわぎんスタジアム(盛岡南公園球技場)にて、九州地区第1代表の鹿屋体育大学と14:00キックオフで決定いたしました。昨年度のインカレベスト16を超えるべく、学生たちと更なる「蹴念」を燃やし、全国大会に向けて昨年度以上の準備をすすめてまいりたいと思っております。平日でお忙しい中、誠に恐縮ではございますが、ぜひ多くのOB・OGの方々をお誘いあわせの上、全国大会の会場へ応援にお越し頂けますと幸いです。
これからも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。