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「不器用」 (横森高太郎)

 はじめまして。長野県野沢北高校から来ました教育学部の横森高太郎です。実は新海誠監督の出身校で「君の名は。」の大ファンなんです。一人暮らしにもようやく慣れてきましたが地元の友達、親、愛犬はみんな遠くにいてまださみしいと感じることも多々あります。

 自分はなにかを習得するのにも時間がかかるし、失敗すると考えすぎてしまうしと何かと不器用な人間です。すぐ周りが見えなくなるし、気持ちが入りすぎると空回りするし。そのため高校時代のサッカーでは悩まない日はないくらい悩んでいた日々が多かったと思います。そこで今でも大事にしている高校三年当時のキャプテンと監督にかけてもらった何気ない言葉を今回は紹介していこうと思います。

 「うまくできたらラッキー。どうせなんもできないんだし。」試合前日に二人でジョギングしているときに言っていた言葉でした。聞いたときは何言ってんだこいつ、もっと気持ち入れてやってくれよと思いましたが、時間がたつにつれ徐々に彼の言っていたことがわかっていったように思います。良いプレーをしよう、結果を出そう、そうやって自分に期待するからできなかったときに空回りするんだと気づくことができました。またそのおかげで頑張るのは本番までの日々であって本番に頑張っても仕方がないんだと考えるようにもなり、日々の大切さも実感するようになりました。

 高校時代の監督はなにも見ていないようで全て見えているような人でした。そのおかげで自分ではわからない自分のことを知ることができたと思います。最初のころは監督の言葉を聞いてもうざいなくらいにしか思っていなかったけれどいつの間にかすごく尊敬するようになっていました。けがしたときやサッカーで悩んでいるときに監督が吐き捨てるように言う言葉を聞くと不安が消え去るなんてことが何度もありました。高校一年当時遅刻するような人間だった僕に人間性の重要性を教えてくれたのも彼でした。そうなんです、僕人間性大事にしてるんです。サッカーする以前に人間としてどうあるべきか、まだまだ未熟ですが今後もその部分はブらさず生きていこうと思います。

 最後にサッカーについて書こうと思います。僕は小学校一年生のころからサッカーをはじめました。中三の時、コロナのせいでサッカーに対するモチベーションがなくなり中学でサッカーはやめようと思っていましたが高校入学前に先ほどのキャプテンに練習参加しようよと誘われ結局サッカー部に入りました。高校時代気づいたのは自分はサッカーが好きなんだということでした。正直サッカーをやっていても七割くらいはうまくいかなかったり悩んでいることが多いと思います。しかし残りの三割の楽しさや嬉しさが何物にも替えられないものだったから今でもサッカーを続けているのだと思います。大学のサッカーでは頭の部分を磨きたいと思います。高校までは感覚でなんとなくやっていてうまくいったらそれでいいと思っていました。しかし一か月広島大学サッカー部でプレーして周りの選手たちの言語化能力の高さやプレーに対するフィードバック能力の高さを実感しました。サッカーに対する理解度が足りない。そう感じました。今はまだまだへたくそですが日々の練習、試合を通して成長しトップチームと絡めるよう四年間精進していきたいと思います。ここまで拙くつまらない文章でしたが読んでいただきありがとうございました。