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「初志貫徹」 (多田健心)

  こんにちは。香川県の高松北高校から来ました、教育学部健康スポーツ系コース1年の多田健心です。語彙力はあまり無いし、こうしてブログを書かせていただく機会はなかなかなくて慣れていないのでまとまった文章になっているか分かりませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。ちなみに写真があまりなかったので、分かりずらいかもしれませんが1番左が私です。

 

  知っている方もいるかもしれませんが、高校生の頃は大学受験に合格することが出来ずに予備校での1年間の浪人生活を経て、高校2年生の頃からずっと目指してきた広島大学にやっと合格することができました。私は高校3年生の頃、大学に進学した後にサッカーを続けるのかどうかきっぱり決まっていた訳ではありませんでした。小学1年生から始めたサッカー人生の中でこれといった成績を残せていなかったですし、全国という舞台に立つ経験というのはこれまでありませんでした。最後になるかもしれないと日々考えながら、後悔しないように最後の大会までやり抜いて次こそ頂点を取ろうと思い、受験勉強をしながらではありましたが選手権まで部活動に励みました。大きな結果は残せませんでしたが、最後の笛が鳴るまであの仲間達と一緒にピッチで必死に戦えたことに後悔はありませんでした。自分で言うのもなんですが、正直なところここまで自分なりには両立を頑張ってきたからどうにか報われるだろうと考えていた未熟な自分がいました。ですが勉強も全然足りていなかったし現実はそう甘くありませんでした。しんどくなるのは分かっていましたが両親や先生と話して、また広島大学合格を目指すために予備校に通わせてもらうことにしました。勉強の日々が続き、成績がうまく上がらずにしんどい時期もありましたし、虚無感に襲われることが何度もありましが、めげずに毎日朝から夜遅くまで必死で机と向き合い、共通テストを終えてなんとか広島大学に挑める状態にはなりました。前期後期ともに同じ学部で出願しましたが、2次試験が実技だったので約1年ぶりに運動を始め、部活の顧問や監督の方々と話をして母校の部活に約1ヶ月参加させてもらうことにしました。実は去年私の後輩達が、高松北高校としては19年ぶりにインターハイに出場、それと同時に夏にはフットサルで全国3位という素晴らしい成績を残しました。勉強漬けの毎日でしたが、後輩の姿にすごく感動し勉強のやる気にもつながりましたし、母校を陰ながら応援していたので、試合結果を毎回見るのがひと息つく時のちょっとした楽しみではありました。高校の時はサッカーはもちろんのことですが、フットサルにも取り組んでいたので、サッカーとフットサルのどっちかしてみたいな、こうした少し中途半端な気持ちがありましたが、この夏の時期あたりから徐々に大学で部活に入って4年間やり切ろうと思うようになりました。やはり大好きなスポーツから離れることはそう簡単には出来ませんでした。いざ前期試験を受けに行って手応えは程々という位でした。しかし現役生の時に味わった絶望をもう一度味わうことになるとは。前期の合格発表を見ると結果は不合格でした。「1年やってきてまたかよ」といつまでも結果が出せない自分にイライラしましたし、悔しさというより後期で合格しないとあとがないという焦りしかありませんでした。気持ち的にも踏ん張りどころではありましたが、ずっと目指してきた場所なので諦める訳もなく、後期試験を終えてただただ発表を待つのみでした。なんとか合格を掴みとれたので良かったと思います。高校の時の部活の主将に合格報告をした時に部活の話題もあがり、「できればサッカーを続けて欲しいし広島大学なら戦術とか徹底してると思うから絶対サッカー楽しいと思うよ」と言葉をかけてもらいました。こうした助言もあって、部活をするのかどうか曖昧だった気持ちも吹っ切れて、サッカー部に入ろうと決心しました。決めたことはやり遂げる。中途半端は嫌だ。私はサッカーの話に限らずにちょっとした事でも日常生活でいつもこんな事を考える、そんな性格です。小さな事でもいいから何か目標を立ててそこを目指してやり抜く、こうした積み重ねが後々大きな結果を招くと思います。高校や予備校での生活も含め何かをめげずにやり抜く力というのはすごく養われたので、これからも何事に対しても「決めたことはやり遂げる」姿勢でいきます。

 

  大学生になるまでの話はここまでにしておいて入学が決まってからの事も書いてみたいと思います。私は内向的な性格ですし人見知りなのでどんな大学生活になるのかすごく不安でした。ですがそんな不安もすぐに消えるくらい最高の友達や仲間に出会えましたし、毎日濃い時間を過ごせています。入学して早々にサッカー部のトップチームの練習を見学させてもらう機会がありました。1つ1つのプレーの質や強度が非常に高くて、個々も強いですが、攻守にわたった組織力の高さというものも感じました。このレベルで自分はやっていけるのか少し不安になりましたが、それに勝り、この恵まれた環境のもとで先輩方とともにサッカーができることにわくわくしてきてこれからの4年間が楽しみになりました。サッカーは団体競技なので選ばれた11人しか試合には出られませんが、その中で仲間と高めあって競争しあうことに価値があると思いますし、サッカーを全力で楽しめる環境に身を置けるだけでもありがたいことだと思います。いずれはトップチームの試合に出たいのですが、中国リーグだけでなくIリーグもあるので、与えられた出場機会に感謝してそこでチームに貢献できるよう頑張りますし、応援側に回った時にも全力でチームを鼓舞していきます。

 

  最後にサッカーについても書いてみようと思います。今までのサッカー人生を通して言えるのは、私は周りに比べて小柄な選手、大体そんな感じでした。少し自信があるのはボールタッチくらいです。しかし全然力量不足ですし、これといった武器や特徴のあるプレーができる訳ではありません。1つ思うのは、この4年間でボールタッチの繊細さをもっと磨いて左右問わずボールを上手く扱って1つ1つのプレーの質を上げるという事に注力するということです。「柔」を意識してプレーしてみようと思います。

 

  話は変わりますが、皆さんの好きなサッカー選手は誰でしょうか。私は中学生の頃にデブライネ選手が大好きになりました。観ている人達を湧かせるような精度の高い芸術的なパス。ゴールネットを突き刺すようなインパクトのあるシュート。私自身のプレースタイルとは違いがありますが、私の中では彼は最高峰の選手だと思いますし、憧れの選手でもあります。特に、この1本で決まってしまうのかと度肝を抜かれる、そんな点に直結するような味方へのラストパスは超一流ですので、彼のプレーをいつも参考にしています。サッカーは相手より多く点を獲ると勝つことができるスポーツです。自分自身のゴールはもちろん嬉しいのですが、より多くのゴールを生みだす為に味方に正確なラストパスを供給する、これも意識してプレーしてみようと思っている事の1つです。

 

  初めてのブログなので張り切って長々としていますし、思ったことをつらつらと書いているだけの文章になりましたが、どうでしたか。受験期にいつも支えてくださった両親や先生方、部活の監督さん、顧問の方々、そして本気で勉強やサッカーに取り組めていた環境に心から感謝しています。今年から1人暮らしが始まって忙しい事もありますが、こうして大学生活を送れているのは決して当たり前の事ではないので、あらゆる場面で誰に対しても何事に対しても「ありがとう」の気持ちを大切にして過ごしていきます。今年新たにサッカー部に入った06の仲間達そして先輩方と切磋琢磨して、広島大学体育会サッカー部の部員として、意識高くサッカーを全力で楽しみ、この4年間を実のある時間にしていきます。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

06 多田健心