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ゴミ拾いと運(藤岡輝)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。情報科学部情報科学科2年の藤岡輝です。突然ですが、皆さんはサッカーが運に作用されることが多いスポーツだと感じたことはありませんか?

 

僕がそう感じるのは、例えばPK戦です。もちろん、GKとの駆け引きやシュートコース、メンタルの強さなどPKを決めきるのに必要な技術はたくさんありますが、蹴った方向にGKが飛ぶか飛ばないか、GKの視点で言うと、飛んだ方向にボールが来るか来ないかは運の良い悪いも関わってくるのではないかと感じています。他にも、打ったシュートがポストに当たってゴールラインの内側に転がるのか外側に転がるのか、こぼれ球が自チームのほうに転がるのか相手チームのほうに転がるのかなど、サッカーではそのような場面が多くみられます。これは他のスポーツを見ていても感じることで、例えばバスケットボールでは、打ったシュートがリングに当たって入るか入らないか、野球では打った打球がどこに転がるか、などです。単に技術の問題だと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、僕はそこには運も関わっているのではないかと考えています。

 

僕がそう考えるようになったきっかけは、中学時代所属していたチームの監督がよくそういった話をしてくださったからです。その人がもともとプロサッカー選手としてプレーしていたということもあり、プロの世界では運が勝負を分けることもあるのだなとその時感じました。では、どうしたら運を引き寄せられるようになるのかというと、それは「ゴミ拾い」によってです。その監督が運の話をしてくださるときによくおっしゃっていたのが、「ゴミを拾うことで、運を拾うことができる」という言葉で、その言葉に強く衝撃を受けて以来、目についたゴミはなるべく拾うようにしています。

 

ここまで読んで、「そんなことあるわけない」と思う方もいるかもしれませんが別に僕も何か根拠があってゴミを拾うことで運を拾うことができると言っているわけではないので、それはそれで間違っていないと思います。ただ、僕はそういった道徳的に正しい行動を積み重ねていくことで、もし試合で負けたとしても後悔が少なくなったり、小さなことでも何か良いことがあるんじゃないかという期待感からやっているだけです。また、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手も高校時代の恩師に「ゴミは人が落とした運。ゴミを拾うことで運を拾うんだ。そして自分自身にツキを呼ぶ。そういう発想をしなさい」という教えを受け、メジャーリーグでも実践し、現地の人から絶賛されているという記事を見たことがあり、「僕が今までやってきたことも間違っていなかったんだな」と感じることができました。

 

ゴミを拾うことは汚いし、始めたらきりがないし、面倒くさいことですが、やって損はないと僕は今までの経験から思っています。もし、ゴミを拾うだけで試合に勝つことができたりと、何か良いことが起きるとしたらそれってとてもラッキーなことじゃないですか?是非皆さんも、ゴミ箱からあふれているペットボトルを拾って捨てたり、家の中に落ちている誰かが捨て忘れたゴミをゴミ箱に入れてあげたりなど、身近なところからでいいのでやってみてください。

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 

広島大学体育会サッカー部 2

 

 

藤岡 輝