2022シーズン副主将・菱沼竜也

2022シーズン副主将を務めさせていただいた菱沼竜也です。現在は、東京で社会人として働きながら、社会人チームに所属してサッカーを続けています。
26年ぶりリーグ優勝・2年連続インカレ出場おめでとうございます。
去年、届かなかったリーグ優勝を果たし、インカレ出場を決めたことを、自分のことのようにとても嬉しく思います。
次に、私たち01の代について話したいと思います。私たちの代の主将である石神の以前のブログにもあるように、01は「仲間を大切にする力」と「献身性」を全員が持っていた学年であったと思います。
試合に出てる人は出れない人のために全力で試合に臨み、試合に出れない人は試合に出る人のために何かできないか考え行動する。カテゴリーの上下関係なく、お互いがお互いのことを想って行動することのできる学年でした。
私たちの代では主将の石神が中心となって、チーム全体にこのような考えを行き渡らせることができたと思います。
そんな私たち01の大学サッカーは、「谷底の世代」と言われて始まりました。谷ではなく谷底です(笑)。簡単にその経緯を話すと、私たちの学年はサッカーが下手でした。トップチームのベンチの枠を争える選手が数人いるかいないかのレベルでした。
そのような形で始まった大学サッカーですが、4年間通してやってきたことはとにかく「考えて話す」ことです。これは01のもう一つの長所であったと思います。
石神のブログでもある通り、多くの時間を01で過ごす中で、ピッチ上でも、ピッチ外でも、サッカーにおける動き、ポジショニング、戦術などについてお互いによく話し合っていました。
これは広大の頭を使ったサッカーによく合っていたと思います。
私たちの後輩の3学年(02、03、04)にはAO推薦で入ってきた猛者たちが各学年に3人ずつ在籍していました。また、一般入試で受験して入部してきた選手も上手な選手が多く、それらの選手たちのおかげで、チームの技術レベルが向上したと思います。そんな後輩たちのおかげで、01には無かった技術力を補うことができ、最終的に全国出場を果たすことができたと思います。
副キャプテンとして意識し続けたことは、チームで意思統一することです。特にトップチームの試合における意思統一には積極的に取り組みました。試合に出る選手はやりたいプレー、やりたいサッカーを明確に持っている選手が多く、そこが噛み合わずにうまくいかないということを大学に入ってから多く見てきました。そういった経験から、試合の時にはアップ前に必ず選手で集まりミーティングを開くようにしていました。
そんな中で苦労したのは、どのように統一させるかということです。相手に勝つために、それぞれがやりたいことをどのようにまとめるべきなのかということに関して、毎試合前にとても悩みました。ですが、他の01と協力してなんとか考えをまとめることが出来ていたように思います。
このように私たちが深く考えられるようになったのは、上泉先生あってこそだと思います。ルールが曖昧な練習や、はたまたルールの厳しい練習をすることによって、選手自身でルールの抜け穴やゴールに到達するための攻略法を自然に考えることができる環境を用意してくださいました。そのような練習は練習がうまく進まないリスクがあるのですが、メニューに組み込んでくれたのは、上泉先生が広大の選手を心から信頼してくれているからだと思います。これは上泉先生だからこそできることだと思います。
最後に後輩たちに向けて、今回の結果は1年間チーム全員で全力で取り組んできた結果だと思います。
特に02は最高学年ってこともあって大変だったと思います。
それでもよく頑張った!えらい!
全国大会までの約1ヶ月、悔いなく全力で準備して臨んでください!
長くなりましたが、全国の舞台で広島大学サッカー部が勝利する姿が見れることを楽しみにしています。