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「カルマ」(香取潤)

新人戦が終わった。

予選3位でトーナメントにも行けず最後の新人戦が終わってしまった。総理大臣杯予選の準決勝に負けた日の夜に健太郎、大雅、絹人、悠佑と自分の5人で新人戦は全国に行こうと誓ったジョリーパスタの夜が懐かしく感じる。終わってから思うことはいつも同じことで、それは「自分の最大限を出せたか」ということだ。7月下旬からおよそ一ヶ月に渡って行われた新人戦で、100%の力を発揮し、チームを牽引し結果を残せたか。答えは残念ながらNoである。去年からトップの主力として試合に出て、今年の新人戦の主将を任された私には、当然の様に練習から誰よりも強度を発揮し、誰よりもチームを鼓舞し、檄を入れ、責任を持ち、圧倒的な存在感を放った上で、去年の結果を超えることが求められる。と、自らに言い聞かせながら毎回の練習と試合に臨んでいたし、自分の熱量をチームに伝えようと必死に努力していたつもりだった。しかし主将というのは難しいもので、初戦や2戦目ぐらいまではチーム全員が同じ方向を向けていなかった様に思う。それもそのはずで、普段トップで試合に出ている選手もいれば、Iリーグで出場機会を伸ばせてない選手もいる中で一緒に練習をして、下から上がって来た選手は新人戦で全国に行きたい云々よりもまずトップチームの練習の雰囲気に慣れるところから始まる。だとするならば、もっと新人戦組でミーティングをした方が良かったのではないか、個人で自主練をするだけでなく新人戦組を誘ってグループで自主練をすれば良かったのではないか、練習の合間などにもっと多くの人とコミュニケーションを取れば良かったのではないか。全国に行きたい、行かなければいけないという責任がある中でその気持ちをチームメイトに無理矢理押し付ける様な形になっていた。そんな甘さが積み重なった結果が予選3位であって、ある意味これは私が作ったチームの宿命、カルマだったのではないかと思う。後悔をすれば切りがないし、自分の主将を務める上での甘さを痛感させられた一ヶ月だった。それでもチームメイトは段々と自分と同じ方向を向いてくれて共に戦ってくれた。最終戦は出られなかったけど、韓国から常に速報をチェックしていた。試合は負けてしまったけどシュート数を見れば皆んなの気持ちと気迫が十分に伝わって嬉しかった。新人戦では中国地域で1番にはなれなかったけど2年後、4年生になった僕達で中国リーグで1番を獲りましょう。そして05の皆んなはこの経験を忘れずに来年は05のみんなが全国に導いて欲しいなと思う。頑張れ。

 

 

色々あった新人戦も終わり、今年残されたタイトルは中国リーグしか残されていないが、総理大臣杯、新人戦で全国に行けなかった分もこのタイトルだけは譲れない。

一つ一つのプレーに覚悟と責任を持ち、最高な先輩方と優勝を掴み取りたいと思う。

 

 

まとまりの無い文章でしたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。今後とも広島大学体育会サッカー部の応援をよろしくお願いします。