· 

「走れるタイプのGK」(細川隼之介)

 

 こんにちは。総合科学部総合科学科1年の細川隼之介です。岡山県の就実高校から来ました。ここ西条で一人暮らしを始めてほぼ2ヶ月が経ちましたが、すでに自炊へのモチベーションはなくなりました。ミールカード1500+200円のギリギリを攻め、少しオーバーする人間です。ちなみに、誉と桜と薫は散ったようですが、私は散っていません。

 私は、地元の倉敷や北長瀬という町が大好きですが、ここはそれよりも少し(けっこう)田舎です。また、寒暖差も激しく、朝と夜はまだひんやりとしています。夜に音楽を聴きながら自転車を漕ぐと、つい熱唱してしまいます。そんな長閑なこの町も気に入っています。それはさておき、これまでの私のサッカー人生や広島大学サッカー部に入って感じた高校サッカーとの違い、そしてこれから成し遂げたいことなどを書いていきたいと思います。

 

 物心つく前からサッカーボールを蹴り始め、小学4年生の頃にキーパーを始めました。きっかけははっきりと覚えていませんが、スーパーセーブをした時の快感は小さい頃も今も変わらず一番気持ち良い瞬間です。ただ、キーパーというポジションがどれだけ大変で重要なものなのかは、徐々に知ることになります。多くの失点やミス、PK戦などを経験して、やっと半人前になれたのかな、という所です。

 

 大学サッカーが始まり、キーパーとして感じた高校サッカーとの違いは大きく2つあります。

 1つ目は、ゴール決定率が高いことです。高校では90分間フルで走り回ってゴールを目指していましたが、大学では緩急があります。一本行くぞという局面で、確実に仕留められる力が大学生にはあると思います。試合の流れを読み、味方に危機感を伝え、決定的な一本を止める。リラックスしながらも、一瞬で最大限のパフォーマンスを引き出す力が必要だと考えています。

 2つ目は、ビルドアップへの参加です。高校では大きく蹴って拾ったり、前からプレスをかけて奪ったりということが多く、後ろから作っていくことが少なかったです。特に公式戦となるとリスクを負わず、キーパーはクリアばかりしていました。もちろん第一はゴールを守ることですから、はっきりとしたプレーも大事ですが、90分間それだと自分たちの流れに持っていけません。特に広島大学のサッカーは、キーパーがビルドアップできてこそ成り立つものだと思います。後ろが落ち着いてボールを安定させられるからこそ、思い切った攻撃に繋がると考えています。キーパーもフィールドプレーヤーの1人として攻撃の起点になれるよう、積極的に関わっていきたいです。

 

 私が広島大学サッカー部で成し遂げたいことは、全国ベスト4です。私はこれまでのサッカー人生で全国大会に出場したことがありません。そんな自分でもこのように大きな目標を立てることができるのは、先輩方と同級生に恵まれているからです。先輩方は去年、25年ぶりのインカレ出場を果たしました。また同級生には、高校時代に岡山県でライバルとして戦い、選手権優勝まで成し遂げた誉がいます。まさか大学で一緒にプレーすることになるとは思いませんでしたが、信頼できる仲間として共に全国ベスト4を達成したいです。

 そのためにまず、この一年でスタメンを勝ち取りたいです。キーパー陣には本当に恵まれていると思います。同級生は自分を含めて3人おり、4年生に不動の大也さん、2年生に健太郎さんがいます。それぞれに長所があり、大也さんは基礎技術やキック、ビルドアップなど、一緒に練習しているだけでも参考になることが多いです。健太郎さんにはセービングの範囲では勝負できません。またコーチングやパッションの面でも刺激をもらっています。またキーパーコーチの川下さんは、理論に基づき、言語化して教えてくださるので、様々なことを日々吸収しています。5人で切磋琢磨して、もっともっと成長したいです。そして自分がチームに欠かせない存在となり、一つしかない枠を掴み取りたいです。

 

 最後に、私が今こうして広島大学サッカー部でプレーできているのは、家族や仲間、お世話になった先生方、担任のみかちゃん、地元の友達など、関わってきた全ての人たちのおかげです。そのことを忘れず、感謝の気持ちをもって勉学と部活動に励みたいと思います。応援よろしくお願いいたします。

 

 まとまりのない拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 細川隼之介