2021シーズン主将・伊藤日陽

H30年度入学・2021シーズン主将・伊藤日陽

 

昨年度のキャプテンを務めさせていただいておりました。伊藤日陽と申します。現在、新社会人として社会に揉まれながらも充実した生活を送っております。

 

全国大会出場おめでとうございます。

最終節は、私も会場に伺わせて頂き、歴史的な瞬間と感動を共に味わわせて頂きました。

この1年、石神主将が最高のチームを作り上げた結果だと思います。全国大会は会場には向かえませんが、応援しています。

 

上泉先生には何度も30の世代としてお世話になりました。小さい問題や大きな問題が起きる事も少なくなく、その度にアドバイスや解決策を提示して頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

 

さて、私たち30の代は個性が強く、一人ひとりの特徴がはっきりとしたそんな代になります。 そして広島大学サッカー部としての変化の4年間を過ごした代でもあります。1年生終盤から人工芝の工事が始まり、最後の土の南グラウンドを知る代となります。3年次、4年次には新型コロナウイルスの影響で思うように活動できない日々が続き、中国リーグも前期だけで終了しました。各カテゴリー間で同じ学年ですら違う時間帯で練習をし顔を合わせない、会話すらない。時に活動の許可が出ず、何度も大学と話し合い、進めていきました。もしかしたらサッカー以外の事に使ったパワーの方が大きかったかもしれない。いや大きかった。そんな代です。

 

そんな良くも悪くも普通ではない年にキャプテンをする事は正直苦難の連続でした。上記の内容と被る所は多くなりますが、大きく2点。大学と連携する大変さ。もう1点は、主将という立場がいかに大変かという事が伝わらない事、伝わらないように努力することの大変さです。

何をするにも大学の許可が必要という時期です。練習するのも、練習試合をするのも、県リーグ、iリーグをするのも、中国リーグ1試合をするのも申請が必要で、私が1つミスがあったりすれば1カテゴリー、もしくはチーム全体が活動停止になってしまうプレッシャーと隣合わせの日々です。時には許可が降りない申請も多くあったと記憶しております。

 

上記の通り、歴代の先輩方とは少し違う方法でチームを支えてきました。ただ、そんな申請や事務的な事だけを行えば良いわけではもちろんなく、事務的作業の間で練習メニューを理解し表現し、教える立場でないといけないわけです。正直体力的にも精神的にも辛い時期の方が多かったような気がします。ただ、少しでもしんどさやモチベーションを下げた態度を取ると後輩に伝わる。絶対に悟られたくない。その一心で自分を演じ、同期にも辛さを打ち明けられない時期もありました。そのせいなのか、そのおかげなのか、きっと後輩達は主将はサッカーで背中で引っ張っていき、副主将2人は事務作業を頑張っている。そんなイメージがあったんじゃないでしょうか。自分の決めた事が自分の首を絞める、そんな1年でした。

 

何が言いたいかと言うと、主将だったり立場上上になる人はかなり大変だということです。立場を持っていない人はより気にかけて、上の人達に協力してあげてほしい。そういう事です。何か頼まれた時に期日ギリギリにやるのではなく、早めに提出する。LINEのグループで依頼があった時に誰かやってくれるだろうで放置せずすぐに対応する。その程度でいいんです。ただそれをしないと2倍も3倍も手間も時間もかかってしまう。それを知っていて欲しいです。

 

私の最後の年の思い出が、サッカーより事務的作業の方が記憶に残っているのでこのようなメッセージになってしまいました(笑)

今の状況を詳しくは知りませんが、きっと制限は緩和される方向に進んでいるでしょう。そんな不自由なく夢グラで練習できる。夢グラで試合できることに感謝をして毎日を過ごしてください。

 

悔いのないよう、全国大会で暴れて来てください!応援しています!