2018シーズン主将・倉本浩司

H27年度入学・2018シーズン主将・倉本晃司

 

 2018シーズン、上泉体制第1期に主将を務めさせていただいた倉本晃司です。

 広島県瀬戸内高校から広島大学に入学、ポジションはGKで、卒業後は2年間コーチとして、合計6年間広大サッカー部にお世話になりました。

 現在は金融会社に入社し、大阪で仕事をしています。

この度、上泉先生が監督になってから現在に至るまでの主将の1人として、25年ぶりの全国大会出場のお祝いと、サッカー部の皆さんへのメッセージをこれまでの経験とともに、この場をお借りして書かせていただきます。

 

 25年ぶりの全国大会出場は、私が6年間、本気で抱き続けてきた目標だったので、自分のことのように嬉しく思っています。本当におめでとうございます。

 本気で抱いてきたとはいうものの、当時の現実はそう甘くはなく、入学当初は中国リーグ1部に残留することで精一杯の状況でした。新チーム立ち上げ時の目標は全国大会と毎年のように決めていましたが、どこか可能性は少ないだろうなという雰囲気ではありました。

 私たちの学年である27は、人数が最終7人と、とても少ない学年でしたが、とにかく横のつながりが強く、卒業式の日にグランドに集まって最後に鳥かごをするくらい、サッカーが大好きな世代でした。

 そのような学年、また上泉体制初年度の主将としての1年間は、今までのサッカー部の雰囲気に全く別の新しい風が入ってきた心地でした。これまでの常識を変えながら、理解し、チームに浸透させつつ結果を出していくことに苦難したこともありましたが、集団が変化していく第一歩を直接感じることができたことは、今でも人生の糧になっています。

 そんな過去を振り返って、現広大サッカー部の皆さんにお伝えしたいことは、2つです。

 1つ目は、常に改革し、自分たちで進歩していく気持ちを持つこと。私が所属していた以前の広大は、決して今のように素晴らしい環境とは言えなかったですが、部員全員がいろんな意見や考えを持ち、主体的に共有、実行することで、強豪相手にも勝負でき、人間としても大きく成長することができました。今の環境に慣れ、与えられることが当たり前と思ったら、考える力という広大生最強の武器が失われていくと思います。

 2つ目は、サッカー部での日々を「本気で楽しむ」ことです。勝敗に執着することはもちろん大切ですが、毎日顔を合わせて真剣に意見をぶつけ合って、怒ったり、喜んだりする、そんな日々を送れるのは今だけなので、存分にサッカーとサッカー部での生活を楽しんでください。それを最も体現しているのは、上泉先生です。上泉先生には、たくさん飲みにも海外にも連れて行ってくださった思い出があり、その度に「本気で楽しむ」ことの大切さを教わりました。1番本気で楽しむことができる上泉先生に、皆さんも信じてついていけばきっと多くの良い結果と学びを得ることができると思います。

 最後に、広大サッカー部がこれからも広大生の良さを存分に発揮し、躍進していくことを期待して、私からのメッセージとさせていただきます。

 

 全国。勝利する姿が見られることを楽しみにしています。