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長所を伸ばす(田中敬太)

 

 こんにちは。工学部第二類4年の田中敬太です。ポジションはディフェンスをしています。最近はまっていることは釣りですが、部活引退後は釣りのみならず様々なことにチャレンジしていきたいと考えています。

 

 さて、今回は長所を伸ばすことについて話していきたいと思います。なぜこのテーマにしたかというと、中学時代にサッカーをしていなかった自分ならではの話ができると考えたからです。今あまり試合に出場できていない1・2・3年生中心に読んでいただけると幸いです。

 

 

 

 私は中学にサッカー部がなかったことからバレーボール部に所属しており、3年間全くサッカーに触れずに生活していました。そのため、サッカーに必要な技術、考え方など基礎が身についておらず、レベルの高い大学では全く練習についていくことができませんでした。入部1ヶ月後のIリーグ開幕戦は、ベンチ外3人のうちの1人になった、という苦い思い出があります。

 

 こうした中で、唯一通用したものが11の守備や空中戦といったフィジカルのところでした。瞬発力や跳躍力には自信があったため、対人だけは絶対に負けないよう意識し練習に取り組みました。私の身長は168㎝とかなり小柄ですが、トップチームで私より10㎝以上身長が高い選手にも競り勝つことがありました。このような成功体験を得られたことで、少しずつプレーに自信が持てるようになり、自信をもってプレーすることで対人以外のプレーも徐々にましなものになっていきました。

 その結果、Iリーグの出場機会も増えていき、私立大学で個のレベルが高い相手にも十分に戦えました。さらに、2年次にはトップチームの試合を体験することができ、非常に貴重な経験になりました。

 

 

 

 ここまで私の経験を書いてきましたが、試合に出場できていない選手にもこれだけは誰にも負けないといった長所を磨いてほしいと思います。今は自分の長所がわからないといった選手も、他人より秀でているものが必ずあるはずなので、それを見つけて練習で伸ばしていってほしいです。ほかの選手より少し得意くらいでも自分の武器にしていくことができると思います。

 私自身も昔から体力に自信があった訳ではなく、平均よりは少し上かなというくらいのレベルでした。そこから大学でも自信が持てるほどになったのは、中学での厳しい練習や高校での自主的な走り込みをもとに、大学で自分の長所を意識し練習してきたからだと考えています。

 

 

 私はトップチームで活躍することはできませんでしたが、中学でサッカーをしていなくてもここまでプレーすることができました。小・中・高とサッカーをしてきた選手は基礎もしっかりしているため、チームが求める基準を満たした上で長所を生かせばトップチームで活躍できると思います。

 

 

 

 

以上、今回は長所を伸ばすことについて書いてきました。今の123年生が来年の新入生にも負けず活躍してくれることを楽しみにしています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

広島大学体育会サッカー部 4年 

 

 

田中敬太